「長鉋(ながかんな)」
籠の様な花入れの脇に立て掛けられているのは長鉋(ナガカンナ)と言います。
柱の様な長い木材に鉋掛けをする時に使われます。この「ナガカンナ」が出てくる歌があります。
「む・き・や・う・さ/ みな・ふみ・はづき/ なが・かんな/ しもつき・しわす/ これぞ ひととせ(一年)」
これは、日本の旧暦の月の名前(和風月名)を暗記するための歌で、以下の各月の名から、赤字部分を取り出したものでした。
一月・睦月(むつき) ニ月・如月(きさらぎ) 三月・弥生(やよい)四月・卯月(うずき) 五月・皐月(さつき) 六月・水無月(みなづき) 七月・文月(ふみづき) 八月・葉月(はづき) 九月・長月(ながつき) 十月・神無月(かんなづき)十一月・霜月(しもつき) 十二月・師走(しわす)。
九月と十月の和風月名を省略した「なが・かんな」を思い出して頂くための縁(よすが)として、長鉋に登場してもらいました。